大寒波の影響

この冬

大寒波が日本を猛襲し、

各地で大小様々な被害が出た。

その影響はこんな所にも現れた。

俺には一人暮らしをしている友人がいる。

その友人からこんな連絡がきた。

「大寒波によりお湯が出ない…給湯器が凍ったみたいやから・・・お風呂いこッ!」

「いこッ!」の「ッ」に何かモヤっとしたものを感じたが、承諾の旨を伝え温泉に行くことになった。

温泉大国日本とはよく言ったもので

我が地元にも少なからず温泉があり

泉質なども様々で良い所に生まれたなぁ、なんて思う。

余談はさておき、

彼を乗せ温泉へと車を走らせる。

何故、私の車で行くのか?

誘った方が車を出せや!

なんて小さいことは言わないのが俺のいい所。

↑こんな事を書かなくてもいいのに書いちゃう所も私のいい所。

そんなこんなで到着。

ここでその友人の紹介をしよう。

まず彼は目が悪い。

メガネをかけている。

あと男性のシンボルが大きい。

以上だ。

もっと彼の詳細を語れ?

仕方がない。

ポケモンで言うなら彼は凶悪ポケモンのギャラドス

更に

うら若き乙女も健全たる男性の下半身が露わになった場合

きゃー、と黄色い声を上げ両手で目を覆い指の隙間から溢れ見る

のが定石であるが

彼のモノが露呈されたのならば

声も出ず、ただただあんぐりと口を開け瞳孔も開いたままになるであろう。

するとどこからか、ゴクリとツバの飲み込む音で我にかえる。

そんなちんこです。

そんなこんな早速お風呂に入る。

北陸の冬の寒さはかなり厳しい

そんな中の温泉は骨身の髄まで温まる。

お風呂最高。大好きー。

ひとしきり露天風呂やサウナを楽しみ、体も洗い最後のひとっ風呂に興じていると湯煙の向こうから誰かが歩いてくる。

友人であった。

彼もまた最後のひとっ風呂をしに湯船に近づいてくる。

彼がお風呂に入っていると何かに気づいたように立ち上がり更にこっちに向かってくる。

いや、むしろちんこが向かってくる。

と言った方がいい。

顔のすぐ側X軸に彼(ちんこ)がある。それが平行移動してきているのである。

う、うわぁ…

そして私の左横で止まる。

何でちんこを俺の顔の横に…

私が壁を背にしている少し上に

泉質や効能などが書いてある看板が貼ってあるのに気づいた。

彼にちんこが付いているのかはたまたちんこに彼が付いているのか

本体はどちらなのか

そんなことはどうでもいい。

彼は熱心に泉質や効能などを読んでいる。

何故、私に気づかないのか?

そう、彼は目が悪いのである。お風呂なので眼鏡も外している。

文字が見えにくいのだろう、湯けむりも相まって更に近づくギャラドス

ひ、ひぇ…

まさにハタから見ればちんこで壁ドンをされている様に見えるだろう…

チンドン、いや壁チンと言ったところか。

私は熱めの温泉に入っているのに震えていた。

(こ、殺される。)

ーーーー蛇に睨まれた蛙。

その時私は蛙であった。

想像できるであろうか・・・

鎌首を垂れ今にも襲ってきそうな勢いでこちらを見ている大蛇の姿を…。

コラッタぐらいなら既に丸呑みにされていただろう。

程なくして

(程なくして、と書いたが大蛇とのにらみ合い、命のやり取りは何時間にも感じた。)

看板を読み終えた彼が

「…おわぁ、いつからそこにおったんや!(湯船に体を入れながら)

やっぱり温泉はいいわ!」

などと満足気である。

2人で湯船を後にする。

お風呂から上がった後、彼はジュースを奢ってくれた。

「車出してくれたお礼や!」

彼の紹介で1つ言い忘れたが

彼はいいやつである。

これからもどちらの彼とも仲良くして行きたいと思うのであった。(深い意味はない)

本日のお言葉

髪が後退しているんじゃないんです。私が前進しているんです。

孫正義

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